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いわゆる一つの萌え要素の為の場所
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 「瑠奈ー。風呂空いたよ」
 バスタオルで頭を拭きながら緑崩が言った。
 「は~い、じゃあお風呂入ってくるね~」
 瑠奈が風呂に向かうのを見届けて、緑崩は台所にいる璃緒に言う。
 「璃緒ー、お茶くれ~」
 璃緒は飲んでいたコップを置いた。新しいコップに氷を入れてから麦茶を注ぎ、緑崩に手渡す。
 ごくごくごく、と緑崩は一気に飲み干した。
 「キンキンに冷えてやがるっ・・・・・・」
 「あ・・・・・・ありがてえっ・・・・・・」
 「・・・・・・あ・・・そう。よかった・・・わね」

 スナック菓子を出して璃緒と緑崩が食べていると、瑠奈が風呂から出てきた。
 璃緒が氷入りの麦茶を瑠奈に差し出す。
 「キンキンに冷えてやがるっ・・・・・・あ・・・・・・・ありがてえっ・・・・・・」
 「瑠奈まで・・・・・・」
 「ん~璃緒ちゃん何頭抱えてるの~?頭痛?」
 「いや、うん、大丈夫だから。心配しないで・・・」
 「よし、じゃあ久しぶりに三人でお酒でも飲むか」
 「何がじゃあなのかわからないけどいいね~」
 緑崩が日本酒と三人分のお猪口を出す。そしていかさきを皿に開ける。
 瑠奈が豆腐を一丁お皿に載せ醤油と一緒に持ってくる。
 璃緒がねぎを切り醤油皿に入れて持ってくる。
 三人は手早く無駄のない動きで準備を済ませて座る。
 緑崩がお酌をして一斉に飲み始める。
 「うーん、おいしい。同じ宗玄でもこちらのほうが高い分すっきりしてておいしいわね」
 「こうやって三人で飲むのもたまにはいいな」
 「そういえばほんと~に久しぶりだね~」
 「そうねぇ。いい日本酒にはやっぱりやっこみたいな薄味のものが合うわね。味が濃いものだとお酒の味を邪魔しちゃうし」
 と、思い思いに飲み、食べ、喋った。
 「ああああっ」
 「緑崩、どうしたの?」
 「お猪口に虫が・・・・・・」
 緑崩の酒に羽虫が浮かんでいた。緑崩は嘆きながらお酒を捨てに台所へ入った。
 「う~ん、文字通りお酒におぼれたんだね~」
 「うう・・・・・・そういうことだなぁ。・・・まあおれたちもそうならないように気をつけようってことだな」


 この時期はよく虫が飲み物の中に入る。虫たちも喉が渇いたんだろうか、と思うわけだけど、おぼれるだけなのでできるだけ遠慮願いたいものだ。
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