製造方法

　男の話を聞き終えた頃には日が暮れていた。それで、四人はその宿に泊まることにした。チェックインを済ませ指定された部屋に入る。
　「明日は材料を集めないといけないわね」
　「そうだな。まず、予算というか、お金が足るかどうか・・・」
　緑崩がため息をつく。男から製造方法を教わったが、いくつか必要な材料があると言われたのだ。
　「銅板、鉄板、藤の蔓・・・・・・あとこの魔法の石ってやつか」
　「作りかたも複雑そうだな。俺にはよくわからんが」
　「えっと～漏斗状の鉄板の中に魔法石を詰めて細いほうの先に藤の蔓をたらす。それを導火線代わりにして爆破させるみたいだね～」
　「銅板を鉄板に貼るというのがわからないわね」
　「それはノイマン効果っていって、破壊力が増すんだよ～」
　「爆弾に鉄釘を詰めるのと同じか」
　「そうそう～。漏斗状にするのも爆風を集約させるためだったかな～」
　「やはり俺にはわからん・・・・・・」
　「カイ、近代物理学なんてわからなくても生きていけるさ。おれらにもわからんし」
　「近代・・・？異世界は技術が発達してるんだな」
　カイはうなるように言った。
　「魔法の石は発火性が高いから要注意って言ってたわね。気をつけないと」
　「持った手で扉を開いたら爆発したと言っていたな。静電気で爆発するってことか」
　「明日頑張って材料を集めましょう。集められたらいざないの洞くつで実験と本番を兼ねて爆破してみましょう」

　緑崩は文系です。物理？化学？なにそれｗというレベル。実際モンロー効果なんてＤ４Ｕで初めて知ったし、ノイマン効果はモンロー効果をググってはじめて知った。つまり書いてるときに仕入れた知識。だから矛盾点とかおかしい点とか多々あると思われる。だけどそのあたりはスルーでｗ魔法の石はなんとなく魔法の玉というくらいだから原料に魔法っぽいものがないといけないだろうってことで。ダイの大冒険にある黒のコアだっけ？あれみたいなイメージで。
　ちなみに、璃緒、緑崩は文系。瑠奈は理系。カイは世界的にそこまで教育水準が達してない。というか科学技術のレベルが中世レベルで、当然教育も義務教育とか確立してないと思われる。強いて言えば体育会系？
　モンロー効果：円錐形の頂点側から起爆すると爆破範囲が狭く強力になる的なこと。これに金属板を張って破壊力を増したのがノイマン効果。大体ウィキペディアを要約するとそんな感じ。