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いわゆる一つの萌え要素の為の場所
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 いざないの洞くつの壁を破壊した翌日、四人はロマリアに旅立つ準備をすることにした。この一日を使って必要なものを買い、不要なものを売り、道具を整理した。しかし、カイは準備を早々に済ませて宿屋を出た。アリアハンに長期間逗留していた彼はその間にできた人間関係があり、別れの挨拶をしたいということだった。
 一方璃緒たちは道具を整理すると道具屋、肉屋、魚屋と雑貨屋に行き旅支度を整えた。全て同じ商店街の通りにある。道具屋は薬草やどくけしそう以外にも、地図やコンパス、携帯食料など旅に必要な商品も扱っているが、携帯食料の中でも干物肉や魚の干物はそれぞれ肉屋と魚屋のほうが安かった。最後に向かった雑貨屋ではアリアハンの特産品や伝統工芸品なども売っていた。それらを買い込んでロマリアで売りさばこうと緑崩は考え、二人に相談した。行商人みたい、と瑠奈は乗り気であったが、璃緒はリスクを考慮して150Gを上限とする条件を出した。
 雑貨屋を出ると教会の鐘の音が聞こえた。昼のお祈りの時刻であることを告げる鐘だ。日本で言えば午後三時に当たる。三人は商店街にあるカフェテラスに入った。
 「もう必要なものは全部買ったわね」
 「そうだ間違いなく買ったと思われる。間違いない。もし仮にあったとしてもまた買い物に行くのは勘弁な・・・」
 「店をあちこち行くと疲れるね~」
 「人ごみは苦手じゃ~」
 緑崩、瑠奈は滅多に人の多いところへ出歩かないため、商店街を歩き回ることに慣れていない。普通の人に比べて三倍のエネルギィを消耗するのだと緑崩は断言している。それに対する璃緒は「随分燃費が悪いな」と思った。
 三人は他愛もない話をして時間をすごした。カイとは夕方の閉門の銅鑼がなる頃に合流する予定であったためまだまだ時間があった。
 長居するのも店に悪いので三人は移動した。公園へ向かい、芝生に腰を下ろした。
 「こちら緑崩、暇を持て余す」
 言いながら緑崩はごろんと寝転がった。
 「確かに暇ね」
 「久しぶりにのんびりだね~」
 「そうね、こっちへ来てからこんなにのんびりすることは今までなかったかしらね」
 緑崩に続いて瑠奈、それから璃緒も寝転がる。
 「それにしても三人でこんなことするのって本当に久しぶりね。何時ぶりくらいかしら」
 「芝生に寝転がるのなんて小学生とかそれくらいかな~」
 「懐かしい話ね」
 「だな。大学生は忙しくてこんなことしている余裕ないからなぁ・・・・・・ふう眠たい・・・」
 「銅鑼が鳴るまで寝てていいわよ。しばらくすれば日が暮れるでしょうから、鳴ったら宿屋に戻りましょう」
 こうして三人は閉門の銅鑼が鳴るまでの間、昔のように芝生に寝転んでいた。

 カイ出番なしwなんか当初の予定と違う話が書いてあるんだけどどういうことなの?
 本当は元気印の不思議ちゃん美少女が登場する予定だったはずなんだけど、残念ながら次回に延期。次回、アリアハン最終日~夜~、鼻血は青春の汗だよ。
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