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いわゆる一つの萌え要素の為の場所
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 「で、アリアハンに戻ったはいいけど、どうするの?」
 「アリアハンに魔法の玉があるのか?」
 アリアハンの城門をくぐったところで、璃緒とカイが緑崩に聞いた。
 「いや、まあ絶対できるってわけじゃないんだけど、あてがあってね」
 勇者の家を通り過ぎ、道具屋の向かいにある宿屋に入った。緑崩が宿屋の主人に聞く。
 「奥の部屋の人ってまだこちらに泊まってます?」
 「マスク被った方でしたら、まだお泊りですよ」
 礼を述べて二階に上がる。
 「緑崩、誰に会うの?」
 「ほら、おれらが泊まってた時に、怪我してる男いたじゃん。魔法の玉作るのに失敗して怪我したとかって話だから」
 「いたね~。その人に作り方を聞くってことね~」
 「そういうこと」
 くだんの男が泊まっているという部屋の前に着いた。緑崩がこんこん、とノックをする。
 「はい?」
 男が扉を開ける。
 「怪我は大丈夫ですか?」
 緑崩は手に持っている果実酒を差し出した。
 「旅のものですが、お話をさせていただけないでしょうか」
 「俺に何か?」
 「魔法の玉を製作しているそうで、その作り方を教えていただけないかと思いまして。
 「そんなこと言われてもな、見てのとおり失敗したんだ。教えられることなんてねえよ」
 「それだけの爆発が起こせたのなら参考になります。是非教えてください」
 「そうか、まあそう言うなら教えよう。さ、入ってくれ」
 四人は男について部屋に入る。部屋のあちこちに薬品やら羊皮紙やらが散乱している。
 「よし、じゃあ大体の材料とメモを取ってくるから待っててくれ。
 男は奥の部屋に入っていった。
 これで魔法の玉が作れるだろうか。完成したわけではないらしいから、どこかに欠陥があるのだろう。もし実用不可だったらどうするか。緑崩は男が戻ってくるまで考えていた。

 誰も待ってなかったとは思うけれど、一ヶ月以上あいてしまった。リアルが忙しくて、というとなんかリア充っぽくていいなぁと思う。実際に忙しかったわけだけど、単にテストやらレポートやらってだけだからなぁ。
 今回はあれだ。ゲームでしか倫理的にできないことがもしゲームでもやれなかったらどうなるか、がテーマ。単に人の家に勝手に上がりこむってどうよ、それも鍵まで開けてしまう。この話では誰も人の家のたんすを勝手に開けたりつぼを覗き込んだりはしません。勿論人の家に勝手に上がるなんてできません。ということでどうするかということの答えに当たる回。
 今回もう一つのテーマがミスディレクション。つまり、バスケ中に消えてしまうわけです。元ネタは黒子のバスケっていうジャンプ漫画。絶賛好評連載中。マイスターと並んで緑崩期待の作品だったりする。打ち切られませんようにw
 ミスディレクションの話に戻す。マジックで種がバレないようにするために他の部分に観客の注意を向けさせること、という意味みたい。それと同じくらいの頻度で使われるのがミステリー小説。読者に勘違いをさせるような仕掛けを施すこと。Aが犯人だと思わせる、とか犯行の方法がこうだと思わせるとかってこと。それで実はBがああやって殺したんだ、といって読者を驚かせる手法。
 今回はそれを雪歩でやりたかった。だからわざわざ魔法の玉の話の前に雪歩を出して絡ませた。壁を破るにしろ掘って下の階にたどり着くにしろ、読んだ人がそう勘違いするようにした。つもりだったんだけど、どう頑張っても雪歩に石壁が壊せるわけないし、床石畳だしw完全に失敗したなぁ。まあでも雪歩はアイマスの中でも好きなほうだし出せて満足じゃ。
 城門について補足。町をぐるりと囲んである城壁と王城の城壁を区別する適当な言葉が思いつかなかったためどちらも城壁で統一。城門も同様に城の入り口と町の入り口両方に使う場合があるかも。欧州風のお城に中国の城市っぽい造りの城下町が合わさってる国なのでこの辺の表現が難しい。
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