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いわゆる一つの萌え要素の為の場所
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 ヤクザ風の男たち四人から逃れ、彼女をつれて走った。もう五分ほど走ったろうか。後ろから追ってくるものは見えない。この一本道を抜ければ大通りで人が大勢いる。人目につくところで荒事をするわけにはいかない。警察を呼ばれてはどうしようもないからだ。銀行強盗という犯罪を犯しながら警察を恐れないわけがない。
 「もう少しで大通りに出ます。それまでは辛抱して走ってください」
 「は、はい」
 彼女はだいぶ息があがっているようだ。精神的にも身体的にも限界に近いのかもしれない。
 彼女の顔を見つめながらそう考えた。
 「あ!ああ・・・前」
 彼女が声をあげたので、前を向いた。
 前には二人のほうをじっと睨んでいるものがいた。一人女がいるが、あとは全員カラスのように真っ黒なスーツを着ている。そして、その一人は日本刀を鞘に納めたまま杖のように持っている。
 日本刀を持った男が言った。
 「わしは小野っていうもんや。ちょいとお姉さんのバッグにあるもん出してもらおうか」
 「な、なんなんですか」
 「あなたたち、私に見覚えある?」
 横に居た女が話に割り込んだ。あの時と同じ格好、同じかばん。彼女だってわからないはずはなかった。
 「あなたは・・・・・・あの時の!」
 「そう、強盗よ♪」
 こいつノリが軽いな。だが、あまり思いつめる性格で強盗なんて出来ないのかもしれない。
 そんなことを考えていると、左の家から人が出てきた。細身の中年男性である。彼はこの状況に驚いているようだ。
 「ん、あんたらなにやってるんだ!」
 傍から見ていれば剣呑な事態である。もちろん事実安穏な状態ではないが。
 「なんじゃぁわれは」
 小野が微動だにせず聞いた。
 「か、刀!?・・・・・・け、警察に・・・」
 「そうはさせれへんなぁ」
 そう小野が言うと、五メートルほどの間を二歩で詰める。その間に素早く日本刀を抜くと、家に戻り始めていた男を追い抜き目の前に立った。
 「な・・・・・・!?」
 「死んでもらうでぇ」
 と言うと刀を袈裟切りに振り下ろした。
 速い。
 男が倒れる。
 地面が真っ赤に染まった。男は倒れたまま動かない。あたりに鉄の臭いが漂う。
 朱宮さんの前に立ち、見えないようにした。いくらなんでも普通に見ればショッキングな事態だ。
 「あまり、見ないほうがいい」
 「あ・・・は、はい」
 彼女も少なからずショックを受けてるようだった。
 そんな二人のほうを向くと、小野が言った。
 「さてと、まずかばん返してもらうでぇ」
 後ろを向いて言う。
 「どうしようもありません。ここはおとなしくかばんを返しましょう」
 すると彼女は頷いておれにかばんを渡した。
 「これでいいか?」
 そう言ってかばんを投げ捨てた。小野はかばんを拾ってなかを確かめるなり言った。
 「ど~もぅ、確かにこれでええわ。わいらにはとばっちりくわして悪かったなぁ」
 「・・・・・・」
 「あっちでは往生せえや」
 そう、小野は抜き身の刀を上段に構えて言った。

 長くなってしまったので、途中で切りました。なので前編なのです。まあ一日で書けなかったからキリのいいところで止めただけなんだけど。
 小野、関西弁っぽくしてみた。小野に限らず、そっちの人たちは「龍が如く」など見たことあるものを参考にしてるつもりなんだけど、うまくいってるんだか。あんなん関西弁じゃないとかそういうクレームは受け付けません。なぜなら、正しい関西弁を知らないからです。
 早ければ後二回で終わるかな?もうちょいいくかな?これが出来たら初デート編??無茶かwwまず、モノポリーをやったことがあまりないし。
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