いわゆる一つの萌え要素の為の場所
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今里との会合が終わり、親方と柏木を連れて店を出た。行きはバイト先から歩いてきたが、帰りは親方の車に乗り込む。おれが助手席に、柏木は運転席の後ろに座った。
親方がエンジンをかけ、車を発進させる。車が駐車場を出たあたりで親方に訊ねられた。
「それで、若のほうはうまくいったんですか?」
聞かれることがわかっていた質問だ。親方たちと会うのは事件以来だ。真っ先にされる質問だろうと予測していた。
「おれは心を読めないから確かなことは言えないが、脈はあると思う」
「そうですか。それはよかった。それじゃあ聞かせてください、喫茶店での話とか」
「あんときはお互いに自己紹介したくらいで、あとは単なる世間話だけだ」
「その後はなにかあったんですか?」
恥ずかしい話だし、あまり話したくはないことだが・・・・・・仕方がない。親方たちがいなければうまくいかなかったんだしな。
「ああ、逃げるときに手をつないだりな。電話番号も交換したし、上々の戦果だ」
できる限りそっけない口調で言った。だが、自分でもにやけているのがわかる。それに気付いてるのか親方はこちらを見ない。見たら殴ろうかと思っていたが。そもそも脇見運転だ。
「ああ、それと、あれはよかったぞ。カラスたちと戦うところ」
「ありがとうございます。演出を考えた甲斐があるってもんです」
「吉本のパクリのような話だけどな。だが、常道故に効果的だった」
「あそこは死人で一層盛り上げられましたね。大桑さんの死体役があればこそ、ですよ」
「そういえば、あの強盗役の女は誰だ?初めてみるが」
「野良猫ですよ。二週間前に拾ったら懐かれまして。結構肝の座ったやつですよ」
「あまり追求しないでおくよ」
「そうしてくれると助かります」
それで車内が静かになった。柏木はずっと五線譜と格闘している。バンドのメンバーが増えたことが嬉しいのだろう。
「だが、すまないな。おれのためにいろいろとやらして」
「いいですよ。若のためですから。それに、あの銀行は大鷲組とつながってるって話ですからね。組としても敵から金を奪うに等しいことなんで異論はありませんでしたよ。多少若たちの尾行に人手を使いはしましたが」
念のためかばんに発信機を付け、隠密行動に特化したフクロウを監視につけておく、と言っていたな。打てる手を全部打ってくれたらしい。
「そう言ってくれると助かる。なにしろ、もう一度お前らに頼まなければならないからな」
「わかってますよ。組員の指揮はお任せください」
「その頃には足も治ってるので私もやりますよ」
次は彼女が使ってるもう一つの銀行だ。組に利益になることはない。未遂で終わるということまで決まったいるからだ。金を取らないのは、こちらの世界と全く関係のない銀行を狙うことになるからだ。それは任侠道に反することだ。
今回と次の件で組の者にも迷惑をかける。だが、彼女と接触するにはこれ以外に方法がなかった。彼女におれという存在を知ってもらうにはこうするよりしょうがなかった。
悪いことをしているという自覚はある。責を背負う覚悟もある。他人から見ればとんでもないことだろう。女一人の為に銀行強盗だのとは。だが、どうしても彼女への気持ちを抑えられなかった。彼女がおれにとってそれだけのことをさせる女性だということだ。
その気持ちが今日更に強くなった。携帯に登録したばかりの彼女の名前を見ながら、おれは彼女のことばかりを考えていた。
親方がエンジンをかけ、車を発進させる。車が駐車場を出たあたりで親方に訊ねられた。
「それで、若のほうはうまくいったんですか?」
聞かれることがわかっていた質問だ。親方たちと会うのは事件以来だ。真っ先にされる質問だろうと予測していた。
「おれは心を読めないから確かなことは言えないが、脈はあると思う」
「そうですか。それはよかった。それじゃあ聞かせてください、喫茶店での話とか」
「あんときはお互いに自己紹介したくらいで、あとは単なる世間話だけだ」
「その後はなにかあったんですか?」
恥ずかしい話だし、あまり話したくはないことだが・・・・・・仕方がない。親方たちがいなければうまくいかなかったんだしな。
「ああ、逃げるときに手をつないだりな。電話番号も交換したし、上々の戦果だ」
できる限りそっけない口調で言った。だが、自分でもにやけているのがわかる。それに気付いてるのか親方はこちらを見ない。見たら殴ろうかと思っていたが。そもそも脇見運転だ。
「ああ、それと、あれはよかったぞ。カラスたちと戦うところ」
「ありがとうございます。演出を考えた甲斐があるってもんです」
「吉本のパクリのような話だけどな。だが、常道故に効果的だった」
「あそこは死人で一層盛り上げられましたね。大桑さんの死体役があればこそ、ですよ」
「そういえば、あの強盗役の女は誰だ?初めてみるが」
「野良猫ですよ。二週間前に拾ったら懐かれまして。結構肝の座ったやつですよ」
「あまり追求しないでおくよ」
「そうしてくれると助かります」
それで車内が静かになった。柏木はずっと五線譜と格闘している。バンドのメンバーが増えたことが嬉しいのだろう。
「だが、すまないな。おれのためにいろいろとやらして」
「いいですよ。若のためですから。それに、あの銀行は大鷲組とつながってるって話ですからね。組としても敵から金を奪うに等しいことなんで異論はありませんでしたよ。多少若たちの尾行に人手を使いはしましたが」
念のためかばんに発信機を付け、隠密行動に特化したフクロウを監視につけておく、と言っていたな。打てる手を全部打ってくれたらしい。
「そう言ってくれると助かる。なにしろ、もう一度お前らに頼まなければならないからな」
「わかってますよ。組員の指揮はお任せください」
「その頃には足も治ってるので私もやりますよ」
次は彼女が使ってるもう一つの銀行だ。組に利益になることはない。未遂で終わるということまで決まったいるからだ。金を取らないのは、こちらの世界と全く関係のない銀行を狙うことになるからだ。それは任侠道に反することだ。
今回と次の件で組の者にも迷惑をかける。だが、彼女と接触するにはこれ以外に方法がなかった。彼女におれという存在を知ってもらうにはこうするよりしょうがなかった。
悪いことをしているという自覚はある。責を背負う覚悟もある。他人から見ればとんでもないことだろう。女一人の為に銀行強盗だのとは。だが、どうしても彼女への気持ちを抑えられなかった。彼女がおれにとってそれだけのことをさせる女性だということだ。
その気持ちが今日更に強くなった。携帯に登録したばかりの彼女の名前を見ながら、おれは彼女のことばかりを考えていた。
ようやくw終わりました。最後をどう終わらせようかとすごく悩んだ。悩んだ末に出来上がったものというのは総じて大したものではない。
なんか小鳥遊更に変態の道を歩んでるなぁ。あくまで、念のために言っておくと、あくまでキャラクターだからね。緑崩の分身でもなんでもないですよ。想像上の創造されたキャラクターなので。それにしても、複数人で会話するのが難しい。柏木が黙ってたのもそれが理由。誰がどう受け答えるかってのが会話する人数が増えるほど難しいんだよね。誰が喋ってだれが聞くのかってのが一対一と違ってやりにくい。巧妙にそれを避けるようにしたわけだけれど。
とりあえず、これでこの話は終わりなんだけど、感想とか改善点とかを是非によろしくお願いします。ここにうpして言うのも(書くのも)なんだけど、人に見せられるレベルかってのがまず知りたい。※以外の方法でもなんでもいいから、感想などを是非よろしく。
なんか小鳥遊更に変態の道を歩んでるなぁ。あくまで、念のために言っておくと、あくまでキャラクターだからね。緑崩の分身でもなんでもないですよ。想像上の創造されたキャラクターなので。それにしても、複数人で会話するのが難しい。柏木が黙ってたのもそれが理由。誰がどう受け答えるかってのが会話する人数が増えるほど難しいんだよね。誰が喋ってだれが聞くのかってのが一対一と違ってやりにくい。巧妙にそれを避けるようにしたわけだけれど。
とりあえず、これでこの話は終わりなんだけど、感想とか改善点とかを是非によろしくお願いします。ここにうpして言うのも(書くのも)なんだけど、人に見せられるレベルかってのがまず知りたい。※以外の方法でもなんでもいいから、感想などを是非よろしく。
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