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いわゆる一つの萌え要素の為の場所
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 小野が一歩近づいてきた。ここがおそらくあいつの間合いだろう。一歩踏み込み刀を振り下ろせば簡単に人を殺せる距離だ。
 「とりあえず、前にいるあんちゃん死んでもらおうかい」
 右足を一歩踏み込む。刀が振り降ろされる。
 「はっ!」
 一歩で間合いを詰め、右手で柄を払う。
 払った勢いを利用してがら空きになったボディを狙う。
 左のボディブロー。
 小野は右手を刀から離し、肘を引いて防ぐ。
 防がれても距離を詰める。至近距離なら左手の刀を使えない。
 くっついている以上、あまり強いのは入れられない。だが、先手を取って攻められている。左手に刀がある以上この距離なら有利だ。
 左、右のワンツー。浅い。更に右でリヴァーを狙う。
 小野が刀を捨てた。左で防がれる。
 左で顔を狙う。
 小野は首をねじり避ける。
 バックステップ。一度距離をとる。これが自分の距離だ。
 小野は不動。構えたまま動かない。だが、力みがなく隙もない。
 さて、どうするか。小野がどうするか。
 お互い動かない。この場の時が止まったかのようだ。他のやつらも全く動かない。朱宮さんも不安そうにこちらを見つめたままだ。
 小野が急に構えを解いた。
 「もう止めや。おまえら帰るでぇ」
 男たちは素早く小野の後ろに集まった。
 「時間がかかりすぎや。人目に付く前にとっとと帰るで。あんたらも早ういきや」
 「見逃しくれるのか?」
 「誰にも喋らんでくれたらそれでええ。どうせ警察に知られたところでパクられたりはせんけどな」
 「そうか。それは助かるな」
 朱宮さんに言う。
 「それじゃあ帰りましょうか。無事に帰してくれるみたいですし」
 「そ、そうですね。ちょっと話が読めないですけど」
 「ああーあなた、これ」
 強盗の女がおもむろにかばんを差し出した。
 「あんたのでしょ?そもそもわたしがあんたのまちがえなきゃよかったんだけどね、ま、しょうがない♪」
 やはり軽いやつだ。
 朱宮さんが受け取り中身を確認する。なにも取っちゃいないわよ、と強盗の女がちゃちゃを入れる。
 「あ、ありがとうございます」
 「まあお礼を言われることでもないけどね♪」
 彼女のかばんだ。わざわざ返すのも親切な話だ。
 「よかったですね、無事戻ってきて」
 「はい」

 やっとクライマックス終了。結構疲れた。結局Darlingの発売ぎりぎりだなぁ。
 これからまあいろいろとその後の話をして終わりです。もっと短い話になる予定だったのに、なんか長くなり過ぎたかも。実際全部終わった後で感想とか言ってくれると嬉しい。終わる前でも嬉しいけど。
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