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いわゆる一つの萌え要素の為の場所
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 小鳥遊たちが走り去り、この場には四人だけが残った。
 だが、彼らはすぐに追いかけようとはせず、顔に余裕が窺えた。
 攻撃を受けた二人の具合を確認すると、一人が電話をかけはじめた。
 「親方、予定通りカラスのいるほうに逃げました。到着予想時刻15:22分。あと二分です。・・・・・・・・・・・・はい・・・・・・はい。わかりました。・・・・・・いません。二名攻撃を受けましたが支障が出るほどではないです。・・・・・・では合流後すぐに追跡します」
 電話を切った。それを待っていたかのように後ろから四人の男が歩み寄ってきた。小鳥遊たちが逃げた道とは別の道の後詰をしていた者たちである。
 この男たちの役割はこうである。まず右の道と後方の逃げ道を塞ぎ、左に逃げるよう誘導する。そして逃げた先でカラスが行く手を遮るので、後ろから追いかけて挟み撃ちにする。カラスとは別の部隊のことで、かれらはキツツキ隊という。こういった隊は他にも六つあり、組の特別部隊である。
 八名全員が揃うと、キツツキ隊は逃走した二人を追って走り出した。


 「予定通りだそうだ」
 電話を切ると、男がそう言った。彼を本名で呼ぶものはほとんどいない。他の組との抗争から諸々の行事に至るまで大きなことは必ず彼が采配を揮った。その貫禄とオーラによってみなから親方と呼ばれている。ついには頭である親っさんにまで親方と呼ばれ始めたため、その呼び名に困惑しているのだが、誰もそれには気付いていない。あるいは気付いた上で敢えてそう呼んでいるのかもしれない。
 「そうか、それはよかった」
 そう言ったのは隣に座っていたちょっと太った男。ハンバーガーを食べている。足にはギプスが巻いてあり、近くに松葉杖がたてかけてある。これは、少し前に剥離骨折したためである。この怪我のために外に出られず、組の家に待機している。彼の名は柏木という。彼も親方も、組の幹部である。
 「これでおれのやることはやった。後はうまくいくように祈るだけだ」
 「まあ、大丈夫でしょう。ここまでくれば失敗することもないだろう。向こうにはカラスの小野がいるからな。これでやっと金が戻ってくる」
 「ああ、そうだな。・・・・・・だが」
 「ん?」
 「柏木、あんた場所とりすぎだよ。狭い」
 どっと笑いがおこった。

 色々な登場人物が出てきましたが、元ネタがわかる人がほとんどかな?キツツキとカラスは思いつき。・・・・・・すいません、山狗がベースにありました。まあでも味が出てこのほうがいいかなぁとは思うけどね。ちなみに小野は小此木からきてます。性格までは似せないようにしときます。いくらなんでもあれはキャラがよすぎる。祭囃子編最高のキャラだね。

 最後がおかしかったので訂正しました。書き足そうと思ってたのでまあ一石二鳥?ついでに読み返したときに主語と述語がおかしかった部分も訂正しました。おお、これはまさに一石三鳥。
 最後の一文は蛇足かもしれない。ないほうがいいのかなぁ・・・・・・
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