いわゆる一つの萌え要素の為の場所
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二人はさきほどの交番とは反対の方角にある別の交番に向かった。
「今のところ、追っ手はいませんね」
小鳥遊がそう声をかけた。
「そうですか?じゃあ、今のところは安心ですね」
小鳥遊が一言二言話しかけ、朱宮がそれに返答するだけで、ほとんど会話らしいものはなかった。やはり、不安と緊張があるのだろう。
追われているのだから、当然だろう。追うものと追われるものの間には絶対的な壁がある。強者と、それから逃げる弱者。追われるものは相手が見えない恐怖と見つかる不安に苛まれながらの逃亡を余儀なくされ、それは必ず安全であるという確証を得られるまでは際限なく続く。できることは、見つからないよう姿を隠し続けることと、安全な場所や状況を作り出すよう知恵を振り絞ることだけであった。
「あ・・・小鳥遊さんの家って、どこにありますか?」
「え?昔泉ですよ」
日照りの頃に穴を掘ったら水が出てきたという伝説が残ってる町である。そこからこの名前になったと言われている。
「う~ん・・・ここからだと遠いですね。私の家もさっき聞いた話だと交番のほうが近いですし、やっぱり、交番ですね」
「はい・・・近ければ家から警察に電話ができたんですけどね」
それは小鳥遊も考えていたようだ。近ければ自宅から電話がかけられる。ここから家に行くよりも交番のほうが近いのは比べるまでもないことだった。
三叉路に出た。三本の道がきれいに三等分するように伸びている。その一つを歩いてきたが、ここを右に行けばあとは交番まで三分といったところである。二人がいる位置からみて、道の左側は空き地で、右側は公園になっている。正面は住宅地があり、同じところが建てたのだろう住宅が立ち並んでいた。
その時、その右の道から二人現れ、声を出した。
「今だ!囲め!!」
その声に反応して後ろから二人出てきた。隣の公園で姿を隠していたようだ。
小鳥遊がすぐに行動を起こす。囲いが完成しきるまえに正面突破をしようという考えだ。前から来る二人より先に左の道へ逃げようと動き出す。
「朱宮さん!こっちです!」
小鳥遊と朱宮が、右から来る二人よりも先に真ん中にたどり着く。小鳥遊は朱宮の後ろに付いて走った。
相手はスーツに革靴である。だからすぐに追いつかれたりはしなかったが、それでも差は詰まり、もうすぐにでも追いつかれそうだった。
後ろを振り返り「逃げ切れない」と朱宮が思ったその時、小鳥遊が急に止まり後ろを振り返った。
「あなたはそのまま走って!!」
と言いながら追いすがってきた男に向かって蹴りを放った。
そのスピードについていけなかったのか、反撃までは予想していなかったのか、狙われた男の首にハイキックが決まった。
たまらず男はもんどりうって倒れる。
「おっと、あぶねえ」
その次に追いついてきた男が、倒れた男を避けてバランスを崩す。
その隙を逃さず小鳥遊がその男を殴り飛ばした。
後続は少し間が空いている。その間に小鳥遊は朱宮と合流しようと走り出した。
朱宮とはすぐに追いつき、後ろを振り返った。どうやら残りの二人は仲間を助け起こしているようだ。走りながら話す。
「向こうは追っては来ないようです。でも、ここは一本道なので早く抜けましょう」
そう朱宮を鼓舞すると、ぎゅっと手を握った。
「今のところ、追っ手はいませんね」
小鳥遊がそう声をかけた。
「そうですか?じゃあ、今のところは安心ですね」
小鳥遊が一言二言話しかけ、朱宮がそれに返答するだけで、ほとんど会話らしいものはなかった。やはり、不安と緊張があるのだろう。
追われているのだから、当然だろう。追うものと追われるものの間には絶対的な壁がある。強者と、それから逃げる弱者。追われるものは相手が見えない恐怖と見つかる不安に苛まれながらの逃亡を余儀なくされ、それは必ず安全であるという確証を得られるまでは際限なく続く。できることは、見つからないよう姿を隠し続けることと、安全な場所や状況を作り出すよう知恵を振り絞ることだけであった。
「あ・・・小鳥遊さんの家って、どこにありますか?」
「え?昔泉ですよ」
日照りの頃に穴を掘ったら水が出てきたという伝説が残ってる町である。そこからこの名前になったと言われている。
「う~ん・・・ここからだと遠いですね。私の家もさっき聞いた話だと交番のほうが近いですし、やっぱり、交番ですね」
「はい・・・近ければ家から警察に電話ができたんですけどね」
それは小鳥遊も考えていたようだ。近ければ自宅から電話がかけられる。ここから家に行くよりも交番のほうが近いのは比べるまでもないことだった。
三叉路に出た。三本の道がきれいに三等分するように伸びている。その一つを歩いてきたが、ここを右に行けばあとは交番まで三分といったところである。二人がいる位置からみて、道の左側は空き地で、右側は公園になっている。正面は住宅地があり、同じところが建てたのだろう住宅が立ち並んでいた。
その時、その右の道から二人現れ、声を出した。
「今だ!囲め!!」
その声に反応して後ろから二人出てきた。隣の公園で姿を隠していたようだ。
小鳥遊がすぐに行動を起こす。囲いが完成しきるまえに正面突破をしようという考えだ。前から来る二人より先に左の道へ逃げようと動き出す。
「朱宮さん!こっちです!」
小鳥遊と朱宮が、右から来る二人よりも先に真ん中にたどり着く。小鳥遊は朱宮の後ろに付いて走った。
相手はスーツに革靴である。だからすぐに追いつかれたりはしなかったが、それでも差は詰まり、もうすぐにでも追いつかれそうだった。
後ろを振り返り「逃げ切れない」と朱宮が思ったその時、小鳥遊が急に止まり後ろを振り返った。
「あなたはそのまま走って!!」
と言いながら追いすがってきた男に向かって蹴りを放った。
そのスピードについていけなかったのか、反撃までは予想していなかったのか、狙われた男の首にハイキックが決まった。
たまらず男はもんどりうって倒れる。
「おっと、あぶねえ」
その次に追いついてきた男が、倒れた男を避けてバランスを崩す。
その隙を逃さず小鳥遊がその男を殴り飛ばした。
後続は少し間が空いている。その間に小鳥遊は朱宮と合流しようと走り出した。
朱宮とはすぐに追いつき、後ろを振り返った。どうやら残りの二人は仲間を助け起こしているようだ。走りながら話す。
「向こうは追っては来ないようです。でも、ここは一本道なので早く抜けましょう」
そう朱宮を鼓舞すると、ぎゅっと手を握った。
(番外編は除いて)ずっと小鳥遊君視点で書いてきた(はず。緑崩の記憶は不安で不確かで不確定なので真偽不明)けど、急に俯瞰した視点で書いてみた。やっぱり急に帰るのは変だろうか。小鳥遊君の一人称視点で書き直すことは可能だからその方がよければ直します。
ようやくそろそろエンディングに近づいてきた。あと四つほど今回くらいの長さの話があれば終わるかなぁ。
ちなみに、絶対包囲ってのは地球防衛軍2屈指の難関ステージの名前。はっきり言ってあそこを・・・・・・そんな話をするとこじゃないですねwとてもむずいとだけ言っておこう。
今日はイマイチ忍さんの調子が悪いみたい。比較的最近は重いほうだと思うけど・・・・・・どうなんじゃろうか?
ようやくそろそろエンディングに近づいてきた。あと四つほど今回くらいの長さの話があれば終わるかなぁ。
ちなみに、絶対包囲ってのは地球防衛軍2屈指の難関ステージの名前。はっきり言ってあそこを・・・・・・そんな話をするとこじゃないですねwとてもむずいとだけ言っておこう。
今日はイマイチ忍さんの調子が悪いみたい。比較的最近は重いほうだと思うけど・・・・・・どうなんじゃろうか?
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