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蜘蛛と近衛兵を退けた俺を待ち受けていたのは更なる脅威、敵の大軍だった。20近くの空爆兵器、インペリアル・ボマーと巨大な蜘蛛の形をした巨大生物バウ・ロード。そして戦車ダロガ三台に巨大生物ドラゴン・センチピードの結合体だ。数はさきほどよりも少ないが、厄介な敵が多い。だが、幸運だったのは、バイクで走りながら戦っていたために、敵の包囲網を脱げ出せていたことだ。囲まれた状態ではなく、敵が全て正面にいる。そして、バイクがある。絶対的な包囲網も殆ど破れているといえるかもしれない。もっとも、本部が陥落し味方部隊もほぼ壊滅状態だという事実は変わってはいないが。
迫り来るボマーをライサンダーで狙い撃ちにする。接近されない限りは攻撃能力を持たないので、遠距離においては的のようなものだ。
だが、ボマーのスピードは速い。あっという間に接近され、プラズマ弾を落とす準備をしている。
急いでSDL2に乗り込みボマーの真下に入らないように距離を取る。ライサンダーで再びボマーの撃墜し、弾を込める。
しかし、百足の酸が迫ってくる。一つひとつの破壊力は高くはないが、これだけの量だ。まともにくらえばただでは済まないし、命綱であるSDL2を破壊されかねない。
慌ててバイクに乗り込み、走る。ある程度距離を取ったところで、前方にビルが見えた。これは都合がいい。強力な酸もビルで防ぐことができる。
バイクをビルの陰に隠し近づいてくるボマーを一機ずつ落とす。二機撃墜したらバイクで距離を取る。そしてまたビル陰からボマーを近づかれるまで狙撃する。この間歩行能力の低いダロガは視界に入りもしない。大蜘蛛の射程距離に入ることと百足の酸に気をつければ危険はそれほどない。時間がかかっても少しずつボマーを落とし、大蜘蛛を倒していけばいい。
ボマーを落とし、大蜘蛛を退けた時、丁度ダロガが視界に入った。三機固まっている。距離は十分だ。ダロガは近接戦闘ではかなりの火力を持つが、遠距離攻撃はほぼ皆無。俺や他のEDF隊員が全力で走るよりも遅いので、近づかれる心配も少ない。これだけの距離があれば的といっても過言ではなかった。
冷静に、そして酸に気をつけながら、一機ずつ撃破する。
二機目を撃破した時、百足が迫っていた。仕方ない、ダロガの破壊を中断しバイクで距離を取る。百足の酸は遠くまで飛ぶが、遠いだけ命中精度は下がる。距離を取って、先に百足の掃討をしよう。
落ち着いて頭を狙う。先頭のドラゴン・センチピードから狙っていけば分裂されることはない。ここからはSDL2も御役御免だ。近づかれる前に頭を撃つ。百足はよがって距離を取れる。酸はひたすら走り続けていれば当たらない。当たりそうになったものだけ避ければいい。
三分くらいそうして撃ち合った。だが、敵が随分近づいてきてしまった。近ければ近いほどあの酸の命中精度は高くなる。それに、長い体で囲まれてしまっては終わりだ。落ち着いて頭を撃つ。ひるんだところにサッカーグレネード。
外れた。下がりながらライサンダーを構え、撃つ。
当たった。だが、ひるんだ拍子で起き上がった体がこちらへ倒れてくる。
急いで左斜め後ろへ逃げる。そして、サッカーグレネード。近いぶん当たり易いだろう。
今度は命中した。爆発の衝撃で後ろへ飛んでいくドラゴン・センチピード。
ひとまず安心だ。遠くで着地したドラゴン・センチピードは右へ走っていく。こちらを見失ったのだろうか。いや、酸は正確にこちらへ飛んでくる。距離を取ったのだろう。こちらも反対へ走りビル陰に身を潜める。
百足は一旦無視してダロガの撃墜を優先させよう。五分以上見向きもしていなかっただろがだが、まだまだダロガの間合いには程遠い。いるのが移動速度の遅いダロガでよかった。同じ歩行戦車でも新型のディロイだったら絶望的だった。
ビル陰に潜みながらダロガを狙撃する。射程外からの狙撃にダロガはなすすべなく破壊された。
難しい戦いは今回までで、後はひたすらパターンな戦闘で大勢を決し、ってとこです。大勢が決した後が書きたかったので是非読んで欲しい。Bパートは出来上がってるので明日にでも上げます。
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