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いわゆる一つの萌え要素の為の場所
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 「ね~ね~二次元に行く方法があるんだけどさ~。一緒に行かない~?」
 ドラクエⅢをプレイ中の私の後ろでそんなことを言い出した。いきなり何言い出すんだこの娘は。画面から目を離さないまま言った。
 「確か前にどっかのスレでそんなのあったなぁ。でもホントに行けたらとっくに誰か行ってるよ」
 もちろん、二次元に行けば必ず幸せになれるわけでもないだろう。だが、行けるならば行ってみたいとは思う。とはいえ次元を跳躍することなんかできるわけがない。
 「いやいや~わたしが研究に研究を重ねた結果の結論だから大丈夫だよ~」
 「そもそもそんなん研究するな」
 「普通研究するでしょ~ふつ~」
 するのか?・・・いや、しない。しないよな?普通は。でもまあこいつは普通じゃないか。普通じゃない者の言う普通は普通の人が言う普通とは異なるんだろう。
 「というか現実的に考えてそんなこと無理だろう?まあ実験するなら付き合ってやってもいい」
 無理に決まってる。と、思っていた。いや、普通思うだろう。だが、この娘、瑠奈は普通じゃなかった。
 「よし、じゃあ行こ~」
 「ん?二人でどっか行くの?」
 丁度外から帰ってきた璃緒が尋ねた。二次元に行くなんて恥ずかしくて言えないな。どうごまかそうか。
 「ちょっと二次元行ってくる~」
 「二次元?また変ったところに行くわねぇ」
 あっけらかんと二次元に行くと言っちゃう瑠奈とそれにたいしてつっこまない璃緒。こいつら・・・・・・できる。
 「そだ、璃緒ちゃんも一緒に行こうよ~」
 「え?う~ん、とりあえず、どうやって行くの?」
 冗談にマジレスされ戸惑う璃緒。瑠奈のほうが一枚上手か?
 「じゃあみててね~。まあ二次元って言っても、別の世界に行くだけなんだけど・・・・・・これをこうやって、こうして・・・・・・」
 手際よく何か作業をしている。何をしているのかはさっぱりわからないが、かなり慣れた手つきだということはわかる。
 「・・・・・・よし、これで完成。じゃあ行くよ~」
 「え?うん、行こう・・・?」
 「おk。別世界とやらに行ってみようか」
 もちろんことここに到っても全く信じていなかった。
 「しゅっぱ~つ」
 私たち三人の体が淡い光りにつつまれた。って、一体何が起こってるんだ?さっぱりわからん。
 とまともに思考できたのはそこまでだった。強力な吸引力に吸い寄せられるかのように体が引っ張られた。
 「「ぅうわぁああああぁぁぁ・・・・・・」」
 そして、誰もいなくなった。

 前にスレで見たね。結構前だけど。二次元に行く方法ってやつ。実際に行けたとしたらいったいどれだけの人が行くんだろう?もし行けるとしたら千人以上の行方不明者が出て神隠しだとか鬼隠しだとか事件だ事故だって騒がれてると思う。そしてみな趣味がアニメ、ゲーム、漫画などだっていう共通点がある不可思議な事件としてかなり取り上げられるだろうなぁ。
 閑話休題。前にスレであって、ニコニコに動画として投稿もされたSS?話があったんだけど、それが面白かったので、似たようなことやってみたいって思ってた。あと、こなくえも面白くて、ドラクエでなんか作ってみたいって思ってた。それで夏休みを利用して、プレイしながらそれにそって、たまに脱線しながら、話を作ってみようかなと思いました。今回のその序章というか、ドラクエの世界に入るための前置きです。最初ドラクエⅢをやっていたのはその為です。ってことで次回からは舞台をアリアハンに移してからの話を、書いていきます。
 最後に一言、「勇者のかわりにバラモスを倒しに行くことになった」はすごく面白いです。書いた人はおそらくネ申です。そして動画を作った人GJ!それとは比べないでください。
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