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いわゆる一つの萌え要素の為の場所
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 洞くつは入ってしばらく下り勾配が続く。敵の気配を感じないのでみな落ち着いている。下りきったら道がU字になっている。
 道幅が広くなった。横幅も高さもある。オオガラスが飛んでいられるほどだ。
 飛び掛ってくるオオガラスを焼き見つけたスライムを切り払って四人は進む。いっかくうさぎも相手にならない。
 道が分かれたので左側の道に進む。これは瑠奈の勘である。次の分かれ道も左に行き階段をみつけた。
 「階段?なんで洞くつに階段なんてあるのよ?」
 璃緒の独り言のような疑問にカイが答える。
 「岬の洞くつにつながるように以前アリアハンが造ったんだよ。城から洞くつと、レーベの村のほうまでな」
 「へえ。そうなの」
 「そっか~。それでアリアハンやレーベにつながってたんだね~」
 「レーベから城に敵に気付かれず救援にいけるように、か。逆もまた然りで」
 「それもあるだろうが、一番は王族が逃げられるためだろうな。小さな大陸だから逃げ場があるとも思えないが」
 階段を上ると緑色の壁で左右は覆われ、下は石畳が敷き詰められている。四人は道なりに歩き三叉路まできた。上り階段もみえる。
 「この階段上るとナジミの塔だったな」
 「そうだよ~」
 「この洞くつとナジミの塔がつながってる・・・」
 「そうだが、どうかしたか?」
 カイが聞く。
 「ナジミの、なんて名前で呼ばれてるわりには軍事目的で造られてるんじゃない。カイ、ナジミの塔は侵入者を防ぐ罠とかってあるの?」
 「そういうことか。罠なんかはないな。もう殆ど軍が入ることはないからな。それで魔物が住み着くようになってるくらいだ」
 入ってくるのは冒険者くらいだな、そう付け足した。そう、わかったと璃緒が言う。
 「私たちもそのうちね。じゃあ行きましょうか」
 おおーと緑崩と瑠奈が朗らかに言い、階段を上がっていった。

 予定では最上階のおじいさんとこまで着いてる予定だったのだが、色々説明をカイに喋らせてたら長くなってしまった。まあこれくらいの長さが丁度いいかもだけど。
 今まで全く考えたこともなかったけど、なんでアリアハンの城とレーベ付近の林と岬の洞くつが(ナジミの塔も)つながってるんだろうって考えたら人工的に掘ったという結論に到った。となれば途中から人工的な造りになってることも納得だ。洞くつ途中までが普通の洞くつらしい造りだったから元々あったものを改修したってことにした。レーベ付近は洞くつを伸ばして階段を造って地上までつなげて、水で壊れそうなところを緑色の壁で補修し、離れ小島に塔を造りそれとつなげた。という設定。城とつながってる以上政治的意味があるだろうということで侵略に備えるため、それ以上に王族が避難するために造られたんじゃないかと
 塔なんてものを造る意義がわからないので結構無理矢理かもしれない。物見櫓じゃ高く造れないから頑丈な塔にした、くらいかなぁ。離れ小島に造ってもあまり防衛上の役に立ちにくい気がするんだけど・・・・・・
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