いわゆる一つの萌え要素の為の場所
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「お前たちはどういう関係だ?」
カイは緑崩に尋ねた。
「どうと言われてもなぁ・・・・・・(汗)」
「言いたくないか?」
「いや、そうじゃないけど・・・・・・んー、なら、カイはどういう関係に見える?」
「それがわからんから聞いてるんだが。・・・兄妹じゃないだろうし、だからといって単なる友人というには関係が深いと感じる。主従関係もなさそうだ。あるとすれば親戚か、だがそうでもなさそうだ」
カイは自分の推測を口にした。あれこれと推理はしたものの、結局どの結論にも違和感を感じた。だからこうして答えを聞こうとしたのだ。
「ふむぅ。カイの推測はほぼ正解だ。家族じゃない。はっきりしたことは言えないが親戚でも多分ないだろう。勿論ご主人様とメイドの関係でもなければ家臣と御館様の関係でもない」
「中々勿体ぶるな。じゃあなんだっていうんだ?」
「それを説明するとなると、生い立ちから説明しないといけなくなる。ちょっと長いし面白い話じゃないが、聞くか?」
少しだけ真剣味を含んだ眼差しを意外に感じながらもカイはうなづいた。
「そう・・・・・・まあおれたち三人は簡単に言えば幼馴染だ。家が近くて親同士も仲がいい。だから、物心がつく前から一緒にいることになるな」
緑崩はここで一旦話を区切った。カイが何も言わずに聞いているのを見て話を続けた。
「璃緒の家庭はちょっと複雑でな。あ、そうだこっちの世界って妾っているのか?」
「金持ちの側室のことか?」
「そうそう。そうか、やっぱその制度があるのか。なら話が早い。璃緒の母親が、その、資産家の愛人でな。その資産家との間にできた子が璃緒。家を一件与えられてそこで母子二人で住んでたんだ。そんな家族関係だからあいつはそれで悪く言われたこともあったけどな」
「そうか。そういうところはそちらもこちらも変らないな」
「どこでも人間のやることなんて同じだよ。まあうちと瑠奈のとこはおばさん・・・璃緒の母と親しかったが。父親のほうは会ったことすらないけどね。それで、生まれたときから今までの付き合いだ。小さい時は外で遊ぶ時は大体一緒だったな」
「なんだ、それだけか?」
「いや、璃緒のおばさんが12の時に亡くなったんだ。おばさんの両親は亡くなってたし、兄弟姉妹もいない。遠い親戚がいることはいたが、不況だということもあり預かるという人がいなかった。そもそも疎遠な親戚のところに行くのを璃緒が嫌がっていたというのもあるんだが。父親のほうは愛人の娘なんて公にできない存在を家に住まわせるわけにはいかないんだろうが璃緒を引き取らないように話をもっていこうとしてた」
そこで一旦話すのをやめて水を口に含む。これは客が自由に飲めるように店側が置いたものだ。
「おばさんの親戚も父親も璃緒の面倒は見たくない。両サイドが集まって話したんだが押し付け合いになったらしくてな。それで璃緒が『一人でこの家に住むからいい』って言ったらしい」
「それはまた12歳がよく言ったな」
「この時からしっかりしてるというか、ちゃっかり家の名義を璃緒の名義に書き換えてもらい、養育費に関しても父親から出してもらうように話をつけたらしい」
「その父親も自分の子供くらい面倒見ろって言いたいけどな」
「それはおれも思うが、正妻さんが嫌がっていたらしい。まあ愛人がいることすら気分のいいものじゃないだろうしそれは仕方ないが。まあとにかくそうして璃緒は一人で家に住むようになったと」
「それが、お前たちとの関係にどうつながるんだ?」
「まあ子供が一人で暮らしていけるわけないからな。最初はうちに来たり瑠奈の家に行ったりしてたんだ。それで高校・・・・・・15,6になって一人で生活していけるようになったくらいから、逆におれと瑠奈が璃緒の家に行くことにしたんだ」
「はあ?」
「瑠奈が『璃緒ちゃん家に一人じゃ寂しいでしょ~』とか言い出してな。そんでちょくちょく行くようになったんだが、結局そのまま居ついてしまったのだ」
「そ、そうか」
「まあそんなこんなで単に幼馴染というよりかは家族に近い感覚になったわけだ。璃緒だけ天涯孤独なのは可哀想だっていうのを建前に、ただ楽しいから一緒にいるだけだな。うちの親も瑠奈の親もよく璃緒の家で暮らすことを許可したものだ」
「お前と瑠奈の親も大概だな」
そうして二人は向き合って笑った。
カイは緑崩に尋ねた。
「どうと言われてもなぁ・・・・・・(汗)」
「言いたくないか?」
「いや、そうじゃないけど・・・・・・んー、なら、カイはどういう関係に見える?」
「それがわからんから聞いてるんだが。・・・兄妹じゃないだろうし、だからといって単なる友人というには関係が深いと感じる。主従関係もなさそうだ。あるとすれば親戚か、だがそうでもなさそうだ」
カイは自分の推測を口にした。あれこれと推理はしたものの、結局どの結論にも違和感を感じた。だからこうして答えを聞こうとしたのだ。
「ふむぅ。カイの推測はほぼ正解だ。家族じゃない。はっきりしたことは言えないが親戚でも多分ないだろう。勿論ご主人様とメイドの関係でもなければ家臣と御館様の関係でもない」
「中々勿体ぶるな。じゃあなんだっていうんだ?」
「それを説明するとなると、生い立ちから説明しないといけなくなる。ちょっと長いし面白い話じゃないが、聞くか?」
少しだけ真剣味を含んだ眼差しを意外に感じながらもカイはうなづいた。
「そう・・・・・・まあおれたち三人は簡単に言えば幼馴染だ。家が近くて親同士も仲がいい。だから、物心がつく前から一緒にいることになるな」
緑崩はここで一旦話を区切った。カイが何も言わずに聞いているのを見て話を続けた。
「璃緒の家庭はちょっと複雑でな。あ、そうだこっちの世界って妾っているのか?」
「金持ちの側室のことか?」
「そうそう。そうか、やっぱその制度があるのか。なら話が早い。璃緒の母親が、その、資産家の愛人でな。その資産家との間にできた子が璃緒。家を一件与えられてそこで母子二人で住んでたんだ。そんな家族関係だからあいつはそれで悪く言われたこともあったけどな」
「そうか。そういうところはそちらもこちらも変らないな」
「どこでも人間のやることなんて同じだよ。まあうちと瑠奈のとこはおばさん・・・璃緒の母と親しかったが。父親のほうは会ったことすらないけどね。それで、生まれたときから今までの付き合いだ。小さい時は外で遊ぶ時は大体一緒だったな」
「なんだ、それだけか?」
「いや、璃緒のおばさんが12の時に亡くなったんだ。おばさんの両親は亡くなってたし、兄弟姉妹もいない。遠い親戚がいることはいたが、不況だということもあり預かるという人がいなかった。そもそも疎遠な親戚のところに行くのを璃緒が嫌がっていたというのもあるんだが。父親のほうは愛人の娘なんて公にできない存在を家に住まわせるわけにはいかないんだろうが璃緒を引き取らないように話をもっていこうとしてた」
そこで一旦話すのをやめて水を口に含む。これは客が自由に飲めるように店側が置いたものだ。
「おばさんの親戚も父親も璃緒の面倒は見たくない。両サイドが集まって話したんだが押し付け合いになったらしくてな。それで璃緒が『一人でこの家に住むからいい』って言ったらしい」
「それはまた12歳がよく言ったな」
「この時からしっかりしてるというか、ちゃっかり家の名義を璃緒の名義に書き換えてもらい、養育費に関しても父親から出してもらうように話をつけたらしい」
「その父親も自分の子供くらい面倒見ろって言いたいけどな」
「それはおれも思うが、正妻さんが嫌がっていたらしい。まあ愛人がいることすら気分のいいものじゃないだろうしそれは仕方ないが。まあとにかくそうして璃緒は一人で家に住むようになったと」
「それが、お前たちとの関係にどうつながるんだ?」
「まあ子供が一人で暮らしていけるわけないからな。最初はうちに来たり瑠奈の家に行ったりしてたんだ。それで高校・・・・・・15,6になって一人で生活していけるようになったくらいから、逆におれと瑠奈が璃緒の家に行くことにしたんだ」
「はあ?」
「瑠奈が『璃緒ちゃん家に一人じゃ寂しいでしょ~』とか言い出してな。そんでちょくちょく行くようになったんだが、結局そのまま居ついてしまったのだ」
「そ、そうか」
「まあそんなこんなで単に幼馴染というよりかは家族に近い感覚になったわけだ。璃緒だけ天涯孤独なのは可哀想だっていうのを建前に、ただ楽しいから一緒にいるだけだな。うちの親も瑠奈の親もよく璃緒の家で暮らすことを許可したものだ」
「お前と瑠奈の親も大概だな」
そうして二人は向き合って笑った。
前回はちょっと最後のほうぐだっちゃったので早めに更新。
人はみなアダムとイブ、もしくはイザナギとイザナミまで辿れば親戚なんです。そんなことを抜きにしても自分は家系図なんかないので遠い親戚がもし仮にいたとしても多分気が付かないと思う。親戚じゃないと断言しないのはその辺りを間違えないようにしてるというどうでもいいこだわり。
設定的にかなり無理があるような気がする。というか無理に無理を重ねてる。でもこれくらいしか三人が一つの家に住んでる理由が見当たらなかった。そもそも子供が家を持つことって可能なのか?ただ、四人がこれから命懸けで旅を続ける中で、お互いを深く知ること、これがなくてはダメだろうって思った。
しっかし長い。もっと短いつもりだった。璃緒の話もっと削ってもよかったかもしれない。そもそも大事なところは終わりの「楽しいから一緒にいる」につきるわけだし。
緑崩の居間と題してるのに、なんと家は璃緒の家だったのか。ドラクエの話を思い立った時に、ちょっとは真面目な話をつくる練習がしたくて、それで璃緒がシリアス担当になってる。これまでにここともう一箇所シリアスシーンがあるつもりだけど、それはそういう練習と思ってあえて入れてる。でも、今回のはかぶとむしPの千早に影響を受けてることは間違いない。かぶとむしPが千早を救ったのと同じことを二人でやってるって感じになってるね。まああのPだとどれだけシリアスにしてもP自身がダメすぎてあれなんだけどw
人はみなアダムとイブ、もしくはイザナギとイザナミまで辿れば親戚なんです。そんなことを抜きにしても自分は家系図なんかないので遠い親戚がもし仮にいたとしても多分気が付かないと思う。親戚じゃないと断言しないのはその辺りを間違えないようにしてるというどうでもいいこだわり。
設定的にかなり無理があるような気がする。というか無理に無理を重ねてる。でもこれくらいしか三人が一つの家に住んでる理由が見当たらなかった。そもそも子供が家を持つことって可能なのか?ただ、四人がこれから命懸けで旅を続ける中で、お互いを深く知ること、これがなくてはダメだろうって思った。
しっかし長い。もっと短いつもりだった。璃緒の話もっと削ってもよかったかもしれない。そもそも大事なところは終わりの「楽しいから一緒にいる」につきるわけだし。
緑崩の居間と題してるのに、なんと家は璃緒の家だったのか。ドラクエの話を思い立った時に、ちょっとは真面目な話をつくる練習がしたくて、それで璃緒がシリアス担当になってる。これまでにここともう一箇所シリアスシーンがあるつもりだけど、それはそういう練習と思ってあえて入れてる。でも、今回のはかぶとむしPの千早に影響を受けてることは間違いない。かぶとむしPが千早を救ったのと同じことを二人でやってるって感じになってるね。まああのPだとどれだけシリアスにしてもP自身がダメすぎてあれなんだけどw
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